TOYOTA

AQUA SOCIAL FES!!

AQUA SOCIAL FES!! Presents ~みんなの鶴見川流域再生プロジェクト~ 

  • サイトトップ
  • プログラム詳細

最終レポート

こんなに素敵になりました!生きもののにぎわいがよみがえった鶴見川流域

RESULT

本流は42.5キロメートルの長さがある鶴見川。東京都町田市、神奈川県川崎市、横浜市を貫いて、横浜市鶴見区生麦で東京湾に注ぐ都市河川です。

この鶴見川を舞台に2012年に始まったAQUA SOCIAL FES!!では、流域の自然をどう豊かにしていくか、という課題に向き合いながら、源流、中流、下流、それぞれの自然再生拠点で継続的に流域再生に取り組んできました。

【継続は力なり!流域自然再生でよみがえるいのちの連なり】

活動を始めて4年目となった今年。流域のあちらこちらで同時多発的にその成果を体感することができました。さっそく振り返ってみましょう。

源流では、農地として利用されなくなった谷戸が丸ごとひとつ多自然地域としてよみがえりました。鬱蒼と茂っていた笹原は手入れされ明るい光の射す気持ちのいい場所になり、ゲンジボタルとヘイケボタルが舞う湿地が再生されました。今年6月に開催された第1回フェスでは、夜の森にたくさんのゲンジボタルの姿が!みんなで幻想的な光を楽しみました。

また、2012年から継続的に植樹をしてきたエノキが順調に成長して小さな木立のように育っています。11月に行われた第3回フェスでは、新たに約20本の植樹を行いました。そして2012年に植えたエノキの冬ごもり作業として「しがらみ」という垣根づくりをしました。さらに今年はラッキーハプニングもありました。源流の森でオオムラサキの姿を見ることができたんです!これまで「オオムラサキの舞う森をつくろう!」を合い言葉にエノキの植樹を続けてきただけに感動もひとしおです。

中流には壮大な湿原ができあがりました。7月に開催された第2回フェスでは、真夏の猛暑の中、みんなで力をあわせて新羽中洲のアレチウリ退治にチャレンジ。ただ抜き取るだけではありません。外来種のアレチウリの生息エリアに在来種のオギを植えていきます。在来種を増やすことではじめて外来種を後退させることができるのです。自然の理にそって流域の自然再生を続けてきたおかげで、神奈川県横浜市港北区綱島の約5000平方メートルくらいの湿地帯と横浜市港北区新羽の1ヘクタールを越えるような巨大な湿地帯の再生ができました。
下流はこれまでの3年間で素敵なチョウが育つ草原や河口の干潟が見事に回復されています。みんなとだからできること。4年間の活動が実って、鶴見川の源流、中流、下流、それぞれに素晴らしい自然拠点ができあがりました。落ち着いて着実に取り組むこと、積み重ねの力を思わずにはいられません。

【両立ってできるんだ!!「流域思考」で実現する治水と生物多様性保全】

AQUA SOCIAL FES!! の鶴見川と北上川では、「流域」に着目しています。「流域」とは、天から降った雨水がひとつの川に流れ込む範囲のこと。源流、中流、下流と各拠点の環境保全は流域全体の保水力アップにつながっています。

鶴見川流域は全体で235平方キロメートル。最源流には1000ヘクタール規模の大きな森があります。この森は降った雨水を50万トンぐらい貯めることができる、いわば天然のダム。ここの谷がひとつ再生されるとどうなるのでしょう? 大雨の時に降った雨の水がすぐに鶴見川に流れ込むのではなくて、谷の中でたっぷりと蓄えることができます。つまり、源流の森を守り保全することで、豊かに保水される天然のダムの構造そのものを回復しているのです。その結果、東京都町田市や稲城市の水害が緩和されることはもちろん、さらに下流の神奈川県川崎市や横浜市など大都市の水害緩和にもつながっています。流域の自然再生によって生物多様性保全と治水が同時にできてしまう、という訳です。

【つながろう!つながろう!つながろう!共成長する人的交流とネットワーク】

成果は流域の自然再生に留まりません。企業関係者、NPO関係者などに混ざってたくさんの学生が集まるのもAQUA SOCIAL FES!!の特徴のひとつ。ここ最近では、AQUA SOCIAL FES!!の参加者同士がつながって世代を越えた交流や人的ネットワークが育まれるようになりました。たとえば、それぞれの立場を超えてお互いの活動に参加しあったり、手伝ってもらったり、というカンジ。多様な立場の人が手を取り合って緩やかなつながりを築いていく。よく考えてみると、こういった機会はなかなかないものですね。ここからはじまったネットワークが地下茎のようにつながって有機的に広がっていくのかもしれません。人が育っていく。共に成長し合う。そんなことも実現できた4年目のAQUA SOCIAL FES!!でした。

ひとりひとりの想いがつながって、たくさんの成果が実った鶴見川流域再生プロジェクト。 時間と共にいのちの連なりと生きもののにぎわいが幾重にも折り重なって、鶴見川流域は豊かに変貌を遂げました。
花も虫も鳥も獣も、そしてもちろん、わたしたち人も、あらゆる生きものは分ち難く結びついていて、自然という大いなる循環の中で生かされています。生きもののにぎわいがよみがえった鶴見川流域には、そんなことに気づくきっかけやヒントがあちらこちらに散りばめられていました。
未来は「いま」という時間の積み重ね。鶴見川流域で目にした、みんながみんなを生かし合い、共に成長する、生態系のような世界は、きっとワクワクする未来につながっているに違いありません。

◆共催:NPO法人鶴見川流域ネットワーキング
◆後援:町田市(第1回、第3回)
◆協力: 一般社団法人Think the Earth

TOP

第3回

色鮮やかな蝶たちの大好物エノキを植樹して、オオムラサキが舞う森を育てよう!

REPORT

 

鶴見川源流保水の森・野中谷戸はアレチウリで覆われて在来植物が大打撃を受けたエリアでしたが、数年かけてクヌギやエノキが植樹されだんだんと雑木林本来の姿を取り戻しつつある場所です。AQUA SOCIAL FES!!では2012年から継続して、谷底にホタルの暮らす水辺を再生しながら、オオムラサキの舞う森を目指してエノキを植樹する、ということを続けてきました。

【大きくなあれ!みんなでエノキの植樹にチャレンジ!!】

足下の落ち葉を踏みしめながら谷戸を降りて行く道すがら、これまでのAQUA SOCIAL FES!!の成果を見学しました。1年前、2年前に植樹したエノキ。あの時はちょうど人の背丈ほどだった幼木が、今ではなんと2倍ほどの高さになっていました。「あ、これこれ、わたしが植えた木!」「こんなに育ってるんだ〜、感動〜」なんて声も聞こえてきました。

広々とした野中谷戸上手ではエノキを植樹します。まずは地中に刺した串を目印に大きな穴掘りからスタート。苗木の根の長さと同じくらいの深さに穴を掘って、できた窪みにソッとエノキを置きます。この時に大切なことは、根元についた泥を落とさずに一緒に植えること。細根と言われる細い根っこごと移植することが根付きを良くするポイントだそうですよ。続いて苗を置いた穴に半分だけ土を戻して、2リットルのペットボトル1本分の水を注ぎます。見る見るうちに穴の中はドロドロに。それを先ほど目印に使われていた串で突つくようにかき混ぜます。

実はこのひと手間が大事。これから寒くなる冬場、この辺りは氷点下になります。地中に残った空気は霜柱の原因になりエノキが枯れてしまうんですね。串で泥を混ぜるのは穴の中の空気を抜き取り、根っこと土を馴染ませる大切な作業だったんです。最後に根元にたっぷり土をかけてからギュッギュッと足で踏み固めて植樹完了です!

【しがらみって何??エノキの冬ごもり作業】

午後の作業は下手の熊野平でスタート。ここは2012年のAQUA SOCIAL FES!!でエノキを植樹したエリアです。小さかった苗木も今では5〜8mの高さに成長して立派な木立のようになりました。

今回はみんなでエノキが冬越しするためのお手伝いをします。幹の周りの落ち葉が飛ばされないよう「しがらみ」という垣根をつくります。エノキの根が寒さにやられないように保護しながら、落葉の葉裏に付いて越冬するゴマダラチョウやオオムラサキなどの幼虫を鳥の捕食から守る効果もあります。ツグミやガビチョウが来てカルタをひっくり返すように葉っぱをめくって幼虫を食べてしまいますが、落ち葉が厚く積もっていると、葉っぱがたくさんあるのでひっくり返してもひっくり返しても幼虫がいない、という状態になって最終的に捕食活動を諦めてしまうようです。

それでは作業に移りましょう。笹を使って三角形のしがらみを作っていきます。まず切り出した笹を麻ひもで束ねて3つの笹束を作ります。移動する時は安全のために笹束を担がずにズルズルと引き摺って移動してくださいね

木の脇に目印の杭が埋まっています。2つの笹束で十字をつくって杭を挟むように配置します。これが三角形の2辺になります。3つめ最後の笹束が三角形の底辺になるようにバランスを見ながらポジションを決め、最後に笹束の交点に杭を打って地面に固定していきます。両手に力を込めて木槌を打っていきますよ。「これやってみたかったんだ、木槌ってなんかかっこいいっすよね」という方もいました。

 

【地球に思いを馳せて。リバーネームと流域思考。】

ここからはゆっくりと語らいながら今日1日を振り返る時間にしていきましょう。ナビゲーターはAQUA SOCIAL FES!!のアドバイザーである、一般社団法人Think the Earth理事の上田壮一さんとNPO法人鶴見川流域ネットワーキング代表の岸由二先生です。今回はみんなで「リバーネーム」というアクティビティをやってみましょう。リバーネームはその名の通り、わたしの川の名前、という意味です。身近にある川をきっかけに川に雨の水が集まってくる流域を意識してみる、まずはそこから話をはじめてみようよ、というアクティビティです。
やり方は簡単。最初に自分の氏名を書きます。そして名字と名前の間にミドルネームのように川の名前を2つ書き込みます。ひとつは生まれた場所に一番近い川。もうひとつはで今住んでいる場所に一番近い川。できあがったお互いのリバーネームを紹介し合いながら、川にまつわる対話を楽しみます。

それでは、やってみましょう! 子どもの頃に川であそんだこと、そういえば毎日通っている道は川沿いだったこと、地元の川の生きもの自慢、そして遠くは中国上海での川の思い出が飛び出すなど、日頃忘れかけていた暮らしの中にある川について語り合い、みんなでワイワイと盛り上がりました。

岸先生からはどうしてリバーネームなの? というお話をしていただきました。たとえば、洪水、津波、渇水などの水にまつわる自然災害があった時、対策や避難方法は行政区単位で考えられることが多いのですが、水の流れは行政区単位で区切られるものではなく、河川単位や流域単位で捉え直して合意形成をしながら進めることがとても大切です。「流域思考」はこれから地球温暖化で自然災害が増大することが予想される中で益々有効な考え方になりそうです。

【4年間を振り返って。みんなとだからできること。]

お楽しみのティータイムは湯気のあがったホカホカの蒸しパン。なんと源流で活動する皆さんが栽培した甘いサツマイモ入り。NPO鶴見川流域ネットワーキングの皆さんが手作りしてくださいました!

2012年にスタートして4年目の活動となったAQUA SOCIAL FES!! 今年もみんなで流域再生に取り組んで、たくさんの成果が生まれました。
成果は流域の環境再生に留まらず更に踏み込んだ動きも出てきました。AQUA SOCIAL FES!!の参加者同士がつながって新しい連携が出てきています。企業関係者、学生、NPO関係者がそれぞれの立場を超えてお互いの活動に参加しあったり、手伝ってもらったり、と人的な交流やネットワークが育まれています。人が育っていく。共に成長し合う。そんなことも実現できたAQUA SOCIAL FES!!でした。

TOP

第2回

太陽にも負けず、アレチウリにも負けず。生命のにぎわいを実感した真夏の1日!

REPORT

 

みんなの鶴見川流域プロジェクト、第2回の舞台は、鶴見川中流・新羽の中洲です。
厳しい暑さにもかかわらず、多くの参加者が集合! 日本の原風景と川辺に暮らす生きものたちを守るべく、特定外来生物のアレチウリを退治し、昨年移植した在来種・オギの成長を応援します。さらに、オギが回復することで戻りつつある中洲の生きものを見つけ、名前を判別するバイオブリッツ! も実施。思い切り汗をかきながら、生きもののにぎわいを体感していきます。

【さっそく目にした変化に、やる気アップ!】

中洲に向かう道すがら、存在感を増したオギ群落が目前に!
特定外来生物のアレチウリでびっしりとおおわれた状態だった2012年夏から、NPO法人鶴見川流域ネットワーキングのみなさんの手によって環境回復作業が継続され、AQUA SOCIAL FES!!でも2013年からアレチウリ退治や在来植物のオギの移植をお手伝いしてきた成果がはっきりとあらわれています。実際に2012年当時と比べると、アレチウリは5分の1程度に減少しているのだそう。

足元の「わんど」と呼ばれる浅い池には、水面にいくつもの波紋が見られ、さっそく生きものの気配を感じることができました。かつての姿を取り戻しつつある景色を眺めながら「ここで昔、遊んでたんだ。懐かしい」とつぶやく若い男性の姿も。

【しつこく絡みつくアレチウリをチームプレーで退治。】

中洲に降りてみると、やはりまだオギの根元から絡みつくアレチウリの姿が。繁殖力の強いアレチウリは放っておくと数日でオギをおおい尽くしてしまいます。そうなる前に、みんなで退治してしまいましょう。

ストレッチをしていると、ナミアゲハがひらひらとやってきました! 第1回に続き美しいチョウの歓迎、うれしいですね。

さぁ、横一列に並び、一斉にスタートしますよー。
オギに絡まったアレチウリのツルを外しながら、なるべく根っこからひっこ抜こうとたぐり寄せますが、途中でブチブチ切れてしまい悪戦苦闘。時には、参加者同士力を合わせて、目の前のアレチウリを退治していきます。

こちらも、外来種のオオブタクサ。人の背丈を優に超え、3mもの大きさに育ってしまっていました。スポッと抜けると気持ちいい!!

最後に抜いた草を積み上げると、こんもりとした山がひとつできあがり! 今日1日の活動は、スタッフの方々の日頃の作業量に換算すると約50人日分にも値すると聞き、役に立てている実感がじわじわとこみ上げてきます。

【植物&昆虫、何種類見つけられるかな?】

続いては、お待ちかねのバイオブリッツ!  ある一定エリアの生きものをできるだけ多く見つけ、その名前を判別するアクティビティで、生きもの全みっけ! とも呼ばれています。参加した子どもたちより、張り切る大人。すっかり童心にかえり、虫とり網や虫かごを持って奮闘する姿があちこちで見られました。

「捕れた!」の声に、思わず近寄ると、その手にはコカマキリやショウリョウバッタが。頭上にはアジアイトトンボやシオカラトンボが飛び、生きもののにぎわいを実感する時間となりました。

【わずか10分で、54種類の生きものみっけ!】

みんなで集めたバイオブリッツ! の答え合わせは、日陰で風のとおる新羽橋下で。暑さを考慮し、予定より短縮された10分の採集時間のなかで、植物22種、昆虫26種、さらに、わんどで見つけた水の中の生きもの6種を加えて、なんと54種もの生きものを見つけることができました。

【風を感じながら、今日の経験を言葉に。】

最後に、今日参加して気づいたことや大切だと思ったこと、みんなと共有したいことを1つのキーワードであらわし、対話する時間が持たれました。

参加者のみなさんからは、「続けることの大切さ」「自然と人のやりとり」「えがおがいっぱいだった」「楽しかった!暑かった!いいことした!」「笑顔があればなんでもできる」など、さまざまなキーワードが。「笑顔があればなんでもできる」と書き込んだ女性からは、「暑くて大変でも、知らない人と話すときも、みんな笑顔でやりきっていたのが印象的でした。そして最終的に、鶴見川がかつての姿を取り戻し笑顔になれればいいなという思いも込めて」という温かい思いを伺うことができました。

来年は、アレチウリなどに遮られることなく、日本の原風景でもある一面に広がる見事なオギ原を見ることができるかも、という期待を胸に、本日の活動は終了です。暑い中、お疲れさまでした!

 

TOP

第1回

原風景を取り戻せ!エノキを守る草とりとホタル見学会で2015年始動!!

REPORT
2012年にスタートした水辺の自然再生プログラム、AQUA SOCIAL FES!!

 

「みんなの鶴見川流域再生プロジェクト」では、人間が線を引いた「行政区分」ではなく、雨の水がひとつの川に流れ込む範囲を捉えた自然の地図「流域」をもとに、源流・中流・河口で“自然再生の拠点づくり”を進めてきました。

2015年第1回のプログラムは源流域で。植樹したエノキたちをツル草の攻撃から守るために草を刈り、夜にはホタル舞う景色を堪能します。前日の肌寒さから一転、気温も上昇し、ゲンジボタルに出逢える可能性大! 鶴見川の原風景を取り戻し、未来へつなげていくために。いざ、ホタルの待つ源流保水の森へ!

【オオムラサキがお出迎え!源流展望点からの眺めで自然の地図を体感。】

ここは、町田市上小山田町にある源流保水の森のてっぺん! 好天に恵まれ、全長42.5kmの鶴見川の河口までもが見渡せます。
眼下に広がるのが、1000ヘクタールに及ぶ源流保水の森。この広大な森が、雨水を蓄え、流域に住む195万人の人々の生活を水害から守る役割を果たしてくれているのですね。

雄大な景色に見入っていると、なんと右手のクヌギの大木にオオムラサキが! ヒオドシチョウやサトキマダラヒカゲとともに姿を見せてくれました。過去3年間のAQUA SOCIAL FES!!で植樹したエノキは、オオムラサキやヤマトタマムシなどキラキラ輝く虫たちを育むマジックツリー。今年も、そのエノキのお世話をしに訪れたフェスの参加者を、歓迎してくれたのかもしれません。

【自然が再生された谷に参加者の声が響く。みんなでLet'sストレッチ!】

2012年から自然再生作業を進めてきた約500mの谷「野中谷戸」の上手に到着しましたよ~。今立っている場所一面にササが茂り、特定外来種のアレチウリで覆われていたなんて、想像ができません。2013年にササを刈り、植樹した27株のエノキのほとんどがすくすく育ち、在来種のオギ群落も戻ってきました。

除草作業に備えて、みんなでストレッチ! ホタルへの思いも込めて、かけ声付きで行きますよ。みんなで~、せーの!
「ホタル、ホタル、会いたいな♪」
みなさんの元気な声が、保水の森に響きました。

【エノキを守ろう!みんなとだから、できること。】

野中谷戸中手、約150平米の斜面が、本日の草とり作業現場。大敵ツル草から昨年2014年に植樹したエノキを守ります。ツル草はまだ目立ちませんが、ひと雨ごとにぐんぐん伸びて、草を伝いエノキへ巻きつくのは時間の問題。今のうちにまわりの草を引き抜いて、ツル草の進路を絶ってしまいましょう!

思いのほか根が張っていて抜きづらい草に「絶対抜いてやるー!!」とグループで力を合わせたり、なかには一度衣類にくっつくとなかなか取れない植物、ヤブジラミの実と格闘したりする姿も。

みんなの力で、エノキだけでなく、隣のクヌギのエリアまで草とり完了!

 

 

【アクアのこと、鶴見川のこと、どれだけ知ってる?勝ち抜きアクアクイズ!】

「アクアにガソリンを1リットル入れて鶴見川を走ると、全長のどれくらいの距離を走ることになる?」「ガソリンを満タンにしたアクアは、直線距離で東京からどこまで走れる?」など、アクアと鶴見川にちなんだ問題に、グー、チョキ、パーで答えていく参加者のみなさん。答えが発表されるたびに大きな歓声が巻き起こります。

激戦を勝ち抜いた勝者には、鶴見川流域の薬師池で栽培されているオオガハスというハスの実の甘納豆が贈られました。

【記憶だけを頼りに描いてみよう!ホタルスケッチに挑戦。】

さぁ、ホタルに会えるのはもうすぐ。では、その前に、これから会いに行くゲンジボタルの絵を何も見ないで描いてみましょう。みなさん記憶を頼りにペンを走らせていますが、記憶とはあやふやなもの。「ゴキブリみたいになっちゃった」なんて声も聞こえてきます。

我こそは!と名乗りを挙げた6名のみなさんの絵を、鶴見川流域ネットワーキングの岸由二先生がひとつひとつ添削。なかにはゲンジボタルの生態を把握し、正解にかなり近い絵を描いた方も。

スケッチを楽しむうちに日も暮れ、いよいよホタル見学の時間です!

【お待ちかねのホタル見学会。鮮やかな光を目に焼きつけて。】

期待に胸を膨らませ、野中谷戸下手に位置する熊野平へ到着。2012年に移植したエノキはもう森のような木立を形成しています。シュレーゲルアオガエルやキンヒバリというコオロギの鳴き声がBGMのように響くなか、ホタルが舞い上がるその時を湿地に目を凝らして待ちますが、なかなか姿を現してくれません。

ならば私たちから会いに行きましょうと、さらに下手に移動。その道すがら鮮やかな1点の光が頭上を通過しました。瞬間、「キャー!」という歓声が上がります。

たどり着いた谷底では、ゲンジボタルが力強く、鮮やかな光を放っています。森の闇夜にホワーッ、ホワーッと光が浮かびあがる光景は、まさしく日本の原風景。「ギリギリまで見てる」とお父さんの手を握りながらその景色を見つめる小さな女の子にも、忘れられない経験となったのではないでしょうか。帰路では熊野平の湿地でも数十のホタルが舞う姿が見られ、長時間ホタルを鑑賞する贅沢な見学会となりました。

【楽しかった!自然の再生と生きものの豊かさを体感した一日。】

帰りのバスでは「年代の違う方々と一緒にホタルが見られてよかった」「参加したのは初めてですが、思った以上に楽しかったです。また参加したい」などの嬉しい声が。

主催者からの感謝状にはアクアをかたどったシードペーパー。11種類の花の種が入っています。どんな花が咲くかは、お楽しみです。

姿を現したエノキをバックに記念撮影。「AQUA SOCIAL FES!! いいね!」

TOP