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AQUA SOCIAL FES!! 2016

AQUA SOCIAL FES!! Presents~みんなの鶴見川流域再生プロジェクト~

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最終レポート

未来はきっと変えられる!3年間でたくさんの成果が生まれました!!

RESULT

【オオムラサキの舞う森をつくろう!自然再生作業でホタルと出会う感動体験。】

【未来はきっと変えられる!3年間でたくさんの成果が生まれました!!】

生きもの探し、つる草刈り、ゴミ拾い、外来種退治、植樹、ボート体験、夜のホタル観賞。2012年からスタートしたみんなの鶴見川流域再生プロジェクトは3年間で全20回のフェスが開催され「森から街まで。自慢できる鶴見川にしよう」を合言葉に継続的に自然再生活動に取り組んできました。

【共生の証!?森と街が緑のベルトで結ばれる鶴見川】

鶴見川の源流は東京都町田市にはじまり、川崎市と横浜市を貫いて、42.5kmを流れ下り、鶴見区生麦で東京湾に注ぐ一級河川です。 昔は洪水も多く水質が悪いと言われてきましたが、今ではアユの姿が確認されるほどキレイな川になりました。流域の85%が市街地となりましたが、源流・中流・河口それぞれに自然再生拠点が残り、流域全体が流れに沿って緑のベルトでつながっています。残された自然をどう豊かにしていくか、という課題に向き合いチャレンジを続けたAQUA SOCIAL FES!! 3年間の成果を振り返ってみましょう。

【自然の仕組みをフル活用!「流域思考」で考える目からウロコの治水対策!!】

鶴見川の最源流には1000ha規模の大きな森があります。この森は降った雨水を50万tぐらい貯めることができる、いわば天然のダム。AQUA SOCIAL FES!! では、天から降った雨の水がひとつの川に流れ込む範囲「流域」に着目し、源流・中流・河口と各拠点の環境保全を通じて流域全体の保水力を高めてきました。実は、この森を守り保全することが、下流の水害緩和につながっています。

鶴見川流域は全体で235平方キロメートル。その中には東京都町田市と稲城市、神奈川県川崎市、横浜市といった大都市が含まれていますが、洪水については1982年に大出水があって以降、土手を越えて氾濫するということはなくなっています。流域全体を視野に入れた総合的な治水対策、水辺や緑地の管理を通して自然と共生するまちづくりを続けたことにより、今ではかなりの降水量に耐え得るようになってきました。

【成果が続々!!流域全体によみがえった、“いのち”の連なり】

AQUA SOCIAL FES!! では、もうひとつ力を入れてきたことがあります。それは生物多様性の回復。3年間を通して生きものがにぎわう水辺づくりを進めてきました。

源流では外来種アレチウリ退治や、大きな美しい蝶、オオムラサキが舞う森を目指したエノキの植樹をしました。また、荒廃した谷戸の笹を刈って谷に光が射すようになった結果、カワニナが暮らせる水辺がもどり、ゲンジボタルやヘイケボタルが舞う幻想的な夏の宵がよみがえりました。3年間の保全作業で野中谷戸と呼ばれる源流の谷1本、約500mが見違えるほど豊かに回復したのです。

中流では2つの自然再生拠点で活動。新羽わんどでは、外来種アレチウリに覆われた河川敷を在来種のオギ原に再生。 綱島アクアマーシュでは、在来種のオギ・アシ原を完全回復!アシ原を頼りにして暮らすオオヨシキリという夏鳥がなんと15年ぶりに帰ってくる、というサプライズもありました。

そして、河口では生麦河口干潟の外来種のセイバンモロコシを除去しながら在来種のヨモギ群落を整備することで、ペインテッドレディといわれる美しい蝶、ヒメアカタテハの繁殖が確認されました。

また、みんなの鶴見川流域再生プロジェクトでは環境保全活動だけでなく自然に親しむアクティビティも充実。リース作りやボート体験などみんなでワイワイと楽しみました。中でも生きもののにぎわいを実感する「バイオブリッツ」は子どもから大人まで大人気!アメリカでも流行中の「バイオブリッツ」とは、生きものの多様性を調べるアクティビティです。ある一定の範囲を決めて、そのエリアにいる生きものを洗いざらい見つけるというものです。
河口干潟では初めてアカテガニも確認され、生きもののにぎわいと命の連なりが着実に回復していることを実感しました。

【自然の息吹を味わって。みんなとだから、できること。】

いろいろな立場の人が集まったAQUA SOCIAL FES!! みんなの鶴見川流域再生プロジェクト。みんなの力で花も虫も鳥もよみがえり、鶴見川流域全体に生き生きとした“いのち”の輪が広がりました。3年間で大きな成果が実ったと同時に、「こんな身近なところに守りたい自然があったんだ」とか「未来はきっと変えられる」、なんて声も聞こえてきて、ひとりひとりの奥に明るい未来への想いまで芽生えたのかもしれません。 みんなとだから、できること。ひとりひとりの想いがつながって、これからどんな景色が立ちのぼってくるんでしょう。考えただけでもワクワク楽しみです!

◆共催:NPO法人鶴見川流域ネットワーキング
◆協力:との様飯店、一般社団法人Think the Earth
◆関連団体:NPO法人鶴見川源流ネットワーク

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第6回

みんなの力でよみがえった鶴見川!源流から河口まで一気に巡って成果を実感!

REPORT

鶴見川は町田市小山田を源流として川崎市、横浜市を流れ、横浜市鶴見区から東京湾に注ぐ一級河川です。 降った雨が川に流れ込む範囲を「流域」と言いますが、今回は源流から河口まで、「鶴見川流域」をバスで一気に巡って3年間の成果を実感しよう! という盛りだくさんのプログラムを予定しています。天候の様子を見ながら臨機応変に楽しんでいきましょう。

【継続は力なり!源流保水の森の成果を見てみよう!!】

鶴見川のはじまり、最源流は東京都町田市、多摩市、八王子市の3市が交わる多摩丘陵エリアです。ここは見渡す限り一面が緑。1000ha規模の大きな森が広がっています。この森は降る雨水を50万tぐらい貯めて下流の水害を緩和する力をもっているので「源流保水の森」と言われています。それでは、さっそく森の中に入っていきましょう!

しっとりと潤った森の空気を感じながら自然再生拠点となっている熊野平を目指します。熊野平は2年前、アクアソーシャルフェスでエノキを植樹したエリア。当時、膝丈ほどだった苗木がこんなに立派に育っています。色づいた葉っぱを見てください。茶色いのがクヌギ、鮮やかに黄色くなっているのがエノキです。

エノキはオオムラサキ、ゴマダラチョウ、ヒオドシチョウ、ヤマトタマムシなどキラキラと光り輝く虫たちが好んで食べるのでマジックツリーと言われています。ちょうど1年前にエノキの植樹をした野中谷戸下手と呼ばれる場所の自然再生成果も確認して、いよいよ2人1組になってエノキの植樹にチャレンジです!

【力を合わせて!ヨイショ! オオムラサキの大好物、エノキの植樹に挑戦!!】

まず最初に穴の深さ1/3くらいまで土を入れていきます。そこに水を注いでスコップでかき混ぜます。おしるこのようなトロトロ状態にするのがポイント。そこまでできたら、穴の中にそっとエノキを入れて残りの土を根元にかけていきます。この時、根っこと土が密着するようにギュッと足で踏み込んでくださいね。穴の中に空洞があると、気温が下がった時に土中で水分が凍って枯れてしまう原因になってしまいます。

エノキが根付くようにしっかり踏み固めて、仕上げに水をかけたら完成です! 5分ほどであっという間に木々が立ち上がって壮観な眺めですね。今回は芽吹いて4年ほどの苗木を植えました。あと3年くらいすると10mの高さに成長するそうです! 楽しみですね!!

 

【みんなとだからできること。3年間の成果を振り返って。】

次は、バスに乗り込んで河口へ向かいます。移動中の車内では3年間の成果を振り返ってみました。ナビゲーターはアクアソーシャルフェスのアドバイザーである、一般社団法人Think the Earth理事の上田壮一さんとNPO法人鶴見川流域ネットワーキング代表理事の岸由二先生です。前半は写真を見ながら3年間の活動を振り返りました。そして後半は対話の時間。はじめて参加した方、熱心に何度も足を運んだ大学生、環境を学ぶ専門学校生、トヨタ販売店 、AQUA SOCIAL FES!!in岩手・宮城で活動する北上川流域からの参加者など入り乱れて和気あいあいと楽しみました! が、ここで雨が本降りになってきました。残念ながら今回は予定を変更して、河口干潟には行かずに流域学習・流域交流の拠点となっている鶴見川流域センターを目指します。

ランチタイムを挟み一息ついてから、今度は鶴見川流域センターにある大きな地図を囲んで振り返りの続きです。解説は引き続き、岸由二先生です。足下に広がっているのは鶴見川の流域地図。なんと源流から河口まで、鶴見川42.5kmがすっかり見渡せます。鶴見川の広さを実感しますね。中流と河口の様子もよくわかります。大きな地図を眺めながら3年間の活動成果、治水の仕組み、流域全体の自然再生と治水の関係性など詳しく教えていただきました。中流の新羽中洲ではアレチウリ退治の結果、在来種オギの群落が復活しました。オギを頼りにする貴重な鳥、オオヨシキリも戻ってきました。下流、生麦河口干潟ではヨモギの剪定の成果として、ペインテッドレディと呼ばれる美しい蝶、ヒメアカタテハの幼虫が住める環境づくりに大成功。3年間のアクアソーシャルフェスを通じて流域全体に日本の原風景がよみがえってきました。「自然が回復するといったい誰が得をするんだろう? 誰か一人が得をするのではないね、みんなが得をする」という岸先生の言葉が印象的だったという声も。いろいろな立場の人が集まったアクアソーシャルフェス。みんなの力で花も虫も鳥もよみがえって、生き生きとした“いのち”の輪が広がっていく。アクアソーシャルフェスの活動がきっかけとなって、みんなの「輪」が広がっていくと益々ワクワクしますね!!

【一言に想いを込めて。全員発表!キーワードトーク!!】

3年間を締めくくるキーワードトーク。紙にニックネーム、リバーネーム、印象に残ったことを一言のキーワードに込めて感想をシェアする時間です。自分がどこの川の流域に所属しているか、川に想いを馳せてみる、川に雨の水が集まってくる流域を意識してみる、そこからおもしろい話をはじめてみようよ、というあそびが「リバーネーム」です。生まれた時に身近にあった川といま、暮らしの近くある川が違う人もいるかもしれませんね。

まずはじめにグーチョキパーアンケート。3年間で全20回のフェスが開催されました。はじめて参加した方はグー、2回以上参加した方はチョキ、10回以上参加した方はパーを挙げてみます。ちょうど1/3ずつぐらいでしょうか。お隣にどんな方が座っているか様子がわかってきましたね。それでは感想シェアを始めましょう。持ち時間はひとり30秒です。

地域のことがよくわかって愛着が沸いた、今まで知らなかった自然再生活動を知ることができた、川やたくさんの人の想いがつながって大きな広がりになっていることがわかった、流域から地域を考えるという視点が新鮮だった、持続の重要性を感じた、フェスは楽しい、また参加したい、今回の体験を身近な人に伝えたい、などなど。参加者全員がひと言ずつ想いを共有できたのはフェス始まって以来です。すてきなメッセージ、ありがとうございました!

キーワードトークが終わる頃、フワッと香ばしい香りが部屋いっぱいに立ち込めました。最後はお楽しみのオギの穂まつりです!今回も地元NPO鶴見川流域ネットワーキングのみなさんがホカホカの五平餅を用意してくださいました。みんなでオギの穂を眺めながら、おいしい五平餅をいただいて、おしゃべりに花が咲きましたね。ご参加頂いたみなさん、お疲れ様でした!

 

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第4回

みどりの水辺を取り戻そう!河口干潟の植生管理にチャレンジ!!

REPORT

【下流域の自然再生拠点「生麦河口干潟」】

鶴見川は横浜市鶴見区生麦の河口から東京湾に注ぐ一級河川です。下流域の自然再生拠点「生麦河口干潟」の広さは引き潮の時は約1000㎡、上げ潮の時でも約500㎡です。湾に向かって下手2kmに埋め立て地が広がっているので、パッと見た様子では川の途中のように見えますが、ここは鶴見川42.5kmのうちの0km地点。人間が手を加える前の自然の地形ではこの場所が鶴見川の河口でした。

「河口干潟」は鶴見川の自然再生拠点でも象徴的な場所のひとつです。河口は流域からありとあらゆる物が集まってくるところなので、流域の文化がよくわかるところです。また、広場の植生管理がとてもうまくいっていて成果があがっています。外来植物が急速に減り、在来植物が着実に増えたことで、在来種を頼りにする小さな生きものたちの生息場所になりました。

【ジャブジャブジャブ!真夏の水辺でアクティビティ】

時折涼しい川風が吹いてきますが、テントの外は真夏の陽射です。日陰で休んだり、水分を取りながら、自分のペースで楽しんでくださいね☆
早速アクティビティを始めていきましょう!今回は3つのグループに分かれてクリーンアップ、バイオブリッツ、ボート体験、と順番に体験します。まずはトングを片手にクリーンアップ。河口干潟に流れ着いたゴミを拾い集めます。一番多かったのはビニールかもしれないですね。他にも発泡スチロールや花火の燃えかすなどが見つかりました。

きれいになったところで、続いては「バイオブリッツ」に挑戦してみましょう!アメリカでも人気の「バイオブリッツ」とは、生きものの多様性を調べるアクティビティです。ある一定の範囲を決めて、その中にいる生きものを洗いざらい見つけるというものです。今回は何種類見つかるでしょうか??葉っぱや草は手で千切ってもOKです。「あっちにいたの!」と捕まえたばかりのカニを手のひらにのせて見せてくれた子もいましたよ。植物、昆虫、水辺の小さな生きものを全部合わせて55種類。アカテガニやメドハギなど貴重な生きものが見つかりました(^-^)

そして、お待ちかねのボート体験です。ボートに乗り込んでみると思っていたよりグラグラします。足下から全身に川面の揺らぎが伝わってきました。ボートの動力は人力のみ。早速みんなで漕ぎ出してみましょう!ひと漕ぎするたびに手元に残る流水をとらえる感覚を味わっているうちに、流れにのってきたようです。スピードが出ると気持ちいい~!!川風のおかげでしょうか、水上では暑さもグッと和らいだように感じました♪

【引き抜く?刈り取る?みんなで植生管理にチャレンジ!】

植生管理作業のポイントは植物によって草刈りの方法を変えること。今回は引き抜く作業と刈り取る作業の2種類です。引き抜く作業では外来種のセイタカアワダチソウとセイバンモロコシを根っこから抜いて根絶します。特にセイバンモロコシは根の近くに青酸カリが含まれていて、これを食べた生きものはお腹をこわすので牧畜業の大敵とも言われています。先端に穂がついているのでこれを目印にして根元から抜き取ってみましょう。

刈り取る作業では在来種のヨモギの高刈りをします。地表から20cm〜30cmのところをカマで刈り取ります。ヨモギの背丈が半分以下になるほど大胆に刈り取るので少し心配になりますが大丈夫です。しばらくするとヨモギは根っこからもう一度養分を集め直して新鮮な葉を出します。刈り取る作業はカマを使うので十分注意してくださいね。この作業は大人限定です。

【生きもの豊かな水辺づくり。よみがえる在来種の連なり】

ヨモギ餅でもお馴染みのヨモギ。先端を手で千切ってみるとスッキリとしたいい香りがする在来種の植物です。高刈りをしたので9月から10月頃には新しい葉っぱが芽吹いて瑞々しいヨモギの群落ができます。このやわらかいヨモギの若葉を狙って現れるのがヒメアカタテハ。欧米ではペインテッドレディと呼ばれる大変美しい蝶です。やわらかなヨモギの若葉に卵を産み、孵化した幼虫は葉を糸で紡いで巣を作ります。葉っぱでできたボールのような巣をつるんですよ。昨年のAQUA SOCIAL FES!!でもヨモギの高刈りをして秋にはたくさんの幼虫が見つかり、ここはヒメアカタテハの大繁殖地になりました。遠い昔から日本に生息する在来種の生きものたちが、ひと連なりのいのちの循環となってたくましく再生しています。

【みんなとだからできること。小さな力、大きな仕事。】

抜き取り作業の成果で在来種に代わって生い茂る外来種のセイバンモロコシも見事根絶!たくさん作業をして体を動かしたので、今回は短い時間で今日1日をふりかえります。お隣同士2人1組のペアになってどんな1日だったか感想をシェアします。「どうしてAQUA SOCIAL FES!!に申し込んだの?」なんて尋ねてみると会話のきっかけになるかもしれません。最後の発表タイムでは「1人の力は小さいけど、50人で作業をすると短い時間でこんなにきれいになった。みんなの力、結束の力の素晴らしさを感じました」という声も。たしかにこの作業、ひとりではとてもやり切れないですよね。みんなの力が集まると気持ちのいい場所ができていく。未来がどんどんよくなっていく。小さな力が集まってできることを目の当たりにした1日でした。

クンクンクン!おいしい匂いが漂ってきたな~と思ったら。今回も地元NPO鶴見川流域ネットワーキングのみなさんが夏の味覚をご用意くださいました!!茹でたてトウモロコシと冷え冷えの真っ赤なトマトです!目にも鮮やかです。早速ガブリ!と丸かじり。真夏の空の下、みんなでワイワイといただきました。ごちそうさまでした~!

ご参加いただいたみなさん、お疲れ様でした!

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第3回

みんなの力で大成功!!真夏の「アレチウリ」退治

REPORT

【3年目のチャレンジ!日本の原風景「オギ原」を取り戻そう!!】

鶴見川中流域の自然再生拠点、ここ新羽中洲12000平方メートルの広大なエリアです。もともとこの辺りは「オギ」と「アシ」の群落が広がる素晴らしい湿原でしたが、外来種の「アレチウリ」がはびこるようになり、2006年には「オギ」と「アシ」がほとんど全滅しました。

3年前にAQUA SOCIAL FES!!がスタートしてからはこんな取組みが続けられてきたんですよ。まず1年目は、地元NPO鶴見川流域ネットワーキングのメンバーが全体の面積の3分の1のエリアで「アレチウリ」を退治して新羽中洲を整備。2年目は夏にAQUA SOCIAL FES!!参加のみんなで「アレチウリ退治」をした後、秋に「オギ」を移植して「オギ」の種地を増やしました。そして、3年目となる今年4月には昨年に引き続きAQUA SOCIAL FES!!で「オギ」を移植して在来種の生息エリアを広げました。あの時の「オギ」が、こんな大きく成長しています!!

今回はこの「オギ」に襲いかかる「アレチウリ」を退治します。そうすると何が起こるんでしょう。「アレチウリ」から解放された「オギ」は暑い夏から秋にかけて一気に大きくなり大地に根を張ります。今年の秋には、新羽中洲全域に棚引く、美しい穂波を目にすることができるかもしれません。

【息をあわせて「いち、に、さ~ん!!」みんなの力でアレチウリ退治】

楽しいストレッチをして準備万端。早速「アレチウリ退治」にチャレンジしてみましょう!!「アレチウリ」の茎にはトゲがあるので、しっかり軍手をしてガードしてくださいね。

ポイントは息をあわせて大きく揺すってから引っ張ること。葉っぱや茎にツルが絡まり合って巨大なみどりの塊のようになっているので、ゆさゆさと揺らしてからズルズルズルっと手繰り寄せるようにして取り去ります。茎がもろいので途中で千切れないように注意してください。おおかた葉が取れて茶色い地面が見えてきたら、根元を探して1本1本抜き取ります。根っこは簡単にとれますよ。

真夏の炎天下なので水分を取りながら、自分にあったペースで作業してみましょう。もちろん日陰でひとやすみもOKですよ!

抜き取った「アレチウリ」を集積所に集めてみました。ジャン!!あっという間にこのボリュームです。なんと約2tの「アレチウリ」が山積みになりました。

【どうして?なんで?外来種を減らすこと。在来種を増やすこと。】

目の前に山積みになった外来種「アレチウリ」。たとえば、抜き取らないままだったらどうなるのでしょう??実は「アレチウリ」を食べる日本在来の生きものは、ほとんどいません。何万年もの間、在来植物を食べて暮らしてきた虫たちは大変困ることになります。ダメージはこれだけに留まりません。「アレチウリ」がはびこることで、冬場は在来の植物がまったく生えない場所になります。そこに芽を出すのが、「ネズミホソムギ」というイネ科の外来種。冬を越え春を迎える頃「ネズミホソムギ」は穂を出します。出た穂からは大量の花粉が出て、花粉症を引き起こす原因のひとつと言われています。「アレチウリ」を取り除くことは同時に「ネズミホソムギ」を退治するという効果もあり一石二鳥。さらに、在来種のオギやアシを増やすことは、遠い昔から日本列島で暮らしてきた在来種の生きものたちの循環を紡ぎ直すことにつながっています。日本の原風景を再生する力強い試みでもあるのです。

【大人気の自然学習アクティビティ「バイオブリッツ」】

アメリカで大流行の「バイオブリッツ」。ある一定のエリアを区切って、そのエリアの生きものをできるだけたくさん見つけるというものです。AQUA SOCIAL FES!!みんなの鶴見川流域再生プロジェクトではお馴染みのアクティビティとなりました。今回は15分間。植物と昆虫を調べます。昔懐かしい虫取り網と虫かごを手にしたとたんスイッチが入ったんでしょうか。少年のようにトンボやチョウチョを追いかける姿があちらこちらで見られましたよ。今回は植物27種類、昆虫23種類、全部で50種類もの生きものが見つかりました!

【心を動かす対話の時間「キーワード・トーク」】

今日1日をふりかえって、想いをシェアする「キーワード・トーク」の時間です。今回は炎天下の中たくさん体を動かしたので、一旦クールダウン。目を閉じて、静かに深呼吸をしてみます。風を感じて落ちついた気持ちになったところで、心の中に浮かんだ言葉をボードに書いて対話をしてみました。参加者のお一人は「AQUA SOCIAL FES!!は以前からインターネットで知っていたけれど、こういうことをやっているんだな、と通り過ぎていただけだった。今回初めて参加してみて、みんなと一緒に1日活動をしてみると、モニターの前で見ているだけでは沸かなかった感動が色々あった。実際に体を動かして体験してみるってことが大切だと感じた」と発表してくださいましたよ。心と体がザワザワしてくると、いつもとちょっと違う未来が見えてくるかもしれませんね。自然にふれて沸いてきた、素直な想いをシェアする時間になりました。

「あれれ!?」そうこうしていたら目の前にどんぶらどんぶら、と大きな桃が流れてきましたよ!!なんと中には色とりどりのアイスキャンディーが!実はこれ地元NPO鶴見川流域ネットワーキングのみなさんによるサプライズだったんです。ひと汗かいた後の冷たいアイスは格別!みんなで涼を味わいましたね(^-^)
ご参加いただいたみなさん、お疲れ様でした!!

 

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第2回

みんなの力で水辺がよみがえる!?ホタルが舞う源流保水の森

REPORT

【天然の貯水タンク!?源流保水の森】

ここは東京都町田市北部に広がる1000haを超える鶴見川源流の森の頂点。八王子市、多摩市、町田市の3市が合わさる展望点から東方に見下ろす森は、町田市上小山田、野中谷戸の「源流保水の森」。大雨が降った時、雨水を受け止め、下流の洪水を防いでくれます。

AQUA SOCIAL FES!!では、植樹をしたり笹や竹を切ったりと、森の保水力が大きくなるような仕掛けづくりのお手伝いを続けています。今回は変わりやすい梅雨空なので、しっとり潤った森を感じながら、これまでの成果を振り返りつつ臨機応変にアクティビティを楽しみましょう!準備体操では、ホタルに会えますように~!と願いを込めて、ホタルの光を真似しながら「ピッカ!ピッカ!」と元気に体操をしましたよ。それでは、夕暮れの森に入っていきましょう。

【「あの森」から「わたしの森」に。】

ここは野中谷戸下手の熊の平と言われる谷底。以前は田んぼでしたが何十年も前に耕作が終了し、笹や灌木(かんぼく)が茂る荒れた土地になりました。AQUA SOCIAL FES!!を通じて、その荒地を湿地帯に戻しながら森の保水力を高めて、ホタルが育つ水辺づくりを進めています。夜になるとホタルがワーッと出てくるそうですよ!今からワクワクしますね。そして目の前に広がるのはエノキとクヌギ。一昨年のAQUA SOCIAL FES!!で植樹をして、昨年はみんなで力を合わせて草刈りをしたところです。植樹の時に参加した女性がこんなことを教えてくれました。「あの時のエノキがずいぶん大きく育ちましたね、なんだかグッと親しみが沸いてきました」と。エノキはオオムラサキ、ゴマダラチョウ、ヤマトタマムシ、など色鮮やかに輝く虫たちを育むのでマジックツリーと呼ばれています。葉っぱの大きな木はクヌギです。クヌギの樹液はカブトムシの大好物。クワガタやカブトムシなど森の生きものを育んでくれています。

【継続は力なり!着々とよみがえる野中谷戸】

オッとここで、雨粒が落ちてきました。本来は草取りなどの自然回復作業を予定していましたが、急いでバスに移動しましょう。本降りになる前にちょっとだけ、これまでの活動場所をめぐって成果を体感してみました。ここは野中谷戸の上手。辺り一面が笹薮となっていたところですが、昨年AQUA SOCIAL FES!!で笹を伐採し、それを粉砕機でチップにして地面に敷き詰めています。なんだか足下がフカフカしていますね。これも森の保水力を高める工夫のひとつ。また、山側にある高さ2~3mの木も、昨年の活動で植えたエノキがうまく根付いたもの。オオムラサキはやや湿った土地に生えるエノキが大好きなので、3~5年後にはオオムラサキの育つ山林になっていく予定ですよ。

しばらくバスでひと休みしている間にみんなの願いが届いたのかもしれませんね。なんと奇跡的にお天気が回復してきました。雨があがったらなんとかホタルを見に行けそうだ、ということです!

【勝ち抜き戦!白熱の「ホタルクイズ」!】

すぐにでも観察会に出発できそうですが、その前にちょっとホタルに詳しくなってみよう!ということでホタルクイズにチャレンジ!!今回のクイズは全3問。勝ち抜き戦で全問正解者にはステキなギフトがあるそうですよ。ワイワイガヤガヤ盛り上がりながら、選択肢の中から答えを選んでグー、チョキ、パーで挙手をします。答えが発表される度に歓声があがり、激戦のため最後はシークレットクイズを追加するほどの盛り上がりでした。

最後まで勝ち残った人には、町田市銘菓「小山田ホタル」とアウトドアで大活躍しそうなウォーターボトルが贈られました。おめでとうございます!!

【ワクワク!ドキドキ!幻想的なホタルの観察会】

いよいよお待ちかね、ホタルの観察会です!懐中電灯を片手にはやる気持ちで谷戸を下り、先ほどの熊の平を目指します。鶴見川の源流では今がちょうどゲンジボタルが出てくるピーク。手元の懐中電灯を消してしばらく真っ暗な森に目を凝らしていると、突然その時はやってきました。
暗闇からふぁ~っと宙に浮くような淡い光が!!「ホタル!」と思った次の瞬間にはスッと消えてしまいます。周りからも「あ!光った」「いた!見てみて!こっち!!」と楽しげな声が響いてきましたよ。そして、ふぁっと現れた最初の白い光に呼応するように、あちこちで同時多発的に光が舞い始めました。この光はホタルの愛のささやき。オスの発した光にメスも光で答えます。淡く白い光は2秒間隔くらいで、灯っては消え、灯っては消え、優雅な明滅が繰り返されます。まるで光のダンスを眺めているような、幻想的な宵でした(^-^)

 

源流保水の森って「いいね!」。
参加されたみなさん、お疲れ様でした!

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第1回

日本の原風景を取り戻そう!みんなの力で新羽中洲のオギ原を再生!!

REPORT

【3年目のチャレンジ!生きものがにぎわう水辺を取り戻そう!】

東京と神奈川の間に位置する、鶴見川。源流は東京都町田市にはじまり、川崎市と横浜市を貫いて、鶴見区生麦で東京湾に注ぐ一級河川です。 昔は洪水も多く水質が悪いと言われてきましたが、今ではアユの姿が確認されるほどキレイな川になりました。流域の85%が市街地となり、上流・中流・下流それぞれに残る自然をどう豊かにしていくか、というチャレンジが始まって3年目となる今年は、昨年のAQUA SOCIAL FES!!で外来種のアレチウリを除去した場所に在来種のオギを移植して生きものがにぎわう水辺の緑を再生させていきます!

【何種類見つかるかな!?大人気のバイオブリッツに挑戦】

みんなでおそろいの軍手を着けたら、早速ひとつめのアクティビティ「植物バイオブリッツ」のはじまりはじまり☆バイオブリッツとは、ある一定のエリアの生きものをできるだけたくさん見つけて、その名前を判別するというアメリカで流行中の自然学習アクティビティ。2mごとに区切られたエリア内を2人1組になって植物探しにチャレンジです!よく目を凝らしてみると、小さな花をつけていたり、おもしろい形の葉っぱがあったり、とその姿はさまざま。全部で26種類も見つかりました!ひと塊に見えていた新羽中洲の草原も、実はたくさんの草花が織りなす多様な緑の世界だったんですね。改めて目から鱗が落ちるような体験でした(^-^)

 

【ワッショイ!ワッショイ!!みんなの力でオギを植えよう!】

次は、昨年AQUA SOCIAL FES!!で外来種のアレチウリを除去した場所に在来種のオギを移植していきま~す。まずは穴掘り。大きなスコップを使って力一杯掘り返します。深さの目安は、だいたい大人の手のひらを縦に重ねて2つ分。約50㎝の穴を掘ります。その穴にオギの苗を入れ土をかけたら、周囲をギュッギュッと足で踏みしめます。地中に空気の層が残らないようにするためなんですよ。最後に水をたっぷりかけたら移植完了!オギは地下茎を伸ばして成長していくので、あえて2mづつ間隔をあけて植え付けています。きっと数年もすればオギの大群落が回復し、もともと日本に生息していた在来の昆虫や小動物たちがにぎやかに帰ってくることでしょう。

 

【わんどって何!?みんなで水辺の生きものを調べてみよう!】

続いて、「わんどの生きもの調べ」です。「わんど」とは、本流とつながる入り江や溝のような水辺のこと。稚魚や水生植物など流れの速い川の本流では暮らすことのできない小さな生きものたちの住処で「生きものたちのゆりかご」とも呼ばれています。大きな網のついた四つ手という道具を水底へ沈め、周囲からだんだんと生きものたちを追い込み捕まえます。網の中には、ザリガニ、ボラ、ヌマエビ、ウシガエルのオタマジャクシ、そして大人でも抱えきれないくらい大きくて立派なコイも見つかりました!

 

【何問答えられるかな??大盛況のアクアクイズ!!】

たっぷり体を動かしたので、最後は楽しかった今日1日をふりかえりながら学びを深めるアクアクイズの時間です。2人1組になって、鶴見川の自然のことや、ハイブリッドカー「AQUA」についてのクイズに挑戦しました!ごにょごにょ相談しながら真剣な表情で答えを書き込むチーム、今日1日をふりかえって盛り上がるチームなど、みんなでワイワイと楽しみました。最後の答え合わせでは、正解が発表されるたびに「イェ~イ!」と拍手と歓声があがって大盛況。全問正解のチームには素敵な賞品も贈られたんですよ~(^o^)/ みんなの力で着実によみがえる鶴見川の緑。今年の11月頃には、幅5m、長さ100m、約500平米がオギの群落になって真っ白なオギの穂がそよぐ日本の原風景が見られるかもしれませんね♪♪

 

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